今回はケルソンの“The Salmon Fly”からCarnegieを作ってみます。
各プロセスをより詳しく追っていきます。
先ずはパターンリストを見てみましょう。
Hook:Bartreet 2/0
Tag:Silver twist and scarlet silk
Tail:A topping and summer duck
Butt:Black herl
Body:In two equal sections: No.1, yellow silk, ribbed with silver tinsel, butted with indian crow above and below, and black herl. No.2, light blue silk ribbed with silver tinsel(oval).
Hackle:A yellow hackle from center
Wings:Tippet fibers, swan dyed yellow and red, golden pheasant tail, powdered blue macaw, summer duck, and a topping
Sides:Jungle
Head:Scarlet wool
では写真を追って解説していきます。
1、少量のファンデーションを施します。
2、シルバーのティンセルを4回転ほど巻きます。
3、残りをスカーレットのシルクで巻き、タグの残りを巻きます。
4、テールにトッピングを一本縛ります。
5、細いウッドダックをトッピングの真上に結びます。
6、オーストリッチハールのテーパーの付いた根元を用意します。
7、3~4回転まいてバットを作ります。
8、切れはしをシャンクに均等に巻きつけておきます。
9、リブに使うシルバーティンセルを縛ります。
10、イエローのフロスを往復してボディの後半を作ります。
11、シルバーティンセルでリブを作ります。
12、上下にインディアンクローを縛り、オーストリッチハールでバットを作ります。
13、イエローのハックルをダブリングします。
14、リブに使うオーバルティンセルを縛ります。
15、ライトブルーのフロスでハックルを縛りながらボディ前半を作ります。
16、リブを巻き、後ろに沿ってハックルを巻きます。
17、ティペットを一組用意します。
18、ティペットを縛り、アンダーウイングを作ります。
19、メインウイングとサイドをマリードして用意します。
20、長さに注意して縛る位置を決めます。
21、ウイングとサイドを一緒に縛ります。
22、上手くついたことを確認して余った部分をカットします。
23、やや長いイエローのハックルを用意して縛ります。
24、スロートを作り、下に向けて固定します。
25、サイドにジャングルコックを縛り、真上にトッピングを結びます。
26、赤のウールをスレッドに撚りつけます。
27、ヘッドの部分にバーニッシュを塗ります。
28、バーニッシュが乾かないうちにウールでヘッドを作ります。
※スレッドはヘッドのウイングの付け根でハーフヒッチを行い留めます。
ケルソンのパターンはドレッサーにその解釈が任されている部分に多く、作り手によって同じフライでも様々な表情を見せます。
今回、ウイングをメインとスキン(サイド)に分けて縛る方法を採用しました。
ヘッドに関してはこのフライに限らず、アイの方向からウイングの付け根に向かって巻き、付け根でハーフヒッチを行います。
バーニッシュをあらかじめ塗っておいてヘッドを作るとバーニッシュが乾くときにスレッドを留めてくれます。
また、幅の広いサイドを結ぶ場合はメインウイングと一緒に結ぶと皺がよりにくく、型崩れを防ぐことが出来ます。
主にサイドに持ってくるのはウイングの構成要素の中で薄くて弱い素材や短い素材です。
完成したCarnegie 2/0です。
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2015-10-05 20:11
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