サーモンフライの各部分の名称は前回の説明の通り。
今日は実際に製作過程をお見せします。
作るのはケルソンの“The Salmon Fly”より
The Championです。
巻きはじめは常にTagからスタートし、ヘッドに向かって仕上げていきます。
シルバーのティンセルとイエローのシルクでTagを作り、
Tailはトッピングとレモンウッドダック、ライトクリムソンと
ライトブルーに染めたスワンを結び、
テールの付け根は黒のオーストリッチハールでButtを作ります。
Ribになるシルバーのフラットティンセルとレースを先に結び、
Bodyの後半5分の1をライトブルーのシルクで作り、
ナチュラルブラックのHackleを結びます。
Bodyの残りを4分割して、ダークイエロー、クリムソン、ダークブルー、ブラックの
シールスファーで仕上げます。
ティンセルをフラット、レースの順で巻き、2回転目でHackleの根元を押さえます。
出来上がったRibの後ろに沿ってHackleを巻きます。
Wingはアンダーとメインに分けて結びます。
まず、サマーダックを結び、
その両脇に適量のゴールデンフェザントとアムハーストでカバーします。
メインはブルーマコー、クリムソン、ダークイエローのスワンとピーコックウイングを組み合わせ、
色を任意に配列します。
これをマリードウイングと言います。
完成したメインウイングで先ほど結んでおいたアンダーを挿むように結びます。
その上にブラウンマラードでルーフを作ります。
ティールとレモンウッドダックを両側に結び、Sideにジャングルコック、Cheekにチャテラーを結びます。
Throatをブルージェイで作り、トッピングをWingの真上に結びます。
最後にブルーマコーをサイドに結び、Hornを作ります。
Headには黒のオーストリッチハールを数回転巻いて完成です。
時を超えて、19世紀のフライが現代によみがえりました。
材料をスレッドで結び、結んだ材料をまた留める、の繰り返しです。
技術的な部分も大きく影響しますが、フライを作ること自体は単純作業。
練習を積めば誰にでも出来ます。
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2014-06-10 21:30
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